2025/05/23
不婚不生
こんにちは。今日は「不婚不生」について書いてみたいと思います。今朝新聞を読んでいると見慣れない言葉が目に入りました。「不婚不生」という言葉です。何のことだろうと思ってその記事を読んでみると、中国では、結婚も出産もしない女性が増えているそうで、この傾向をあおるようにインフルエンサーなども登場して、若者に影響を与えているそうです。(2024年12月26日、読売新聞朝刊)中国では、昔の日本のように、家父長制が色濃く残っており、父親がすべてを決めるという考え方がいまだに残っていて、恋愛なども自由にできない場合もあるようです。また、男性とお付き合いしても、家事を求められたり、様々な制約を要求される場合も多く、他人と生活することの不自由さを嫌う傾向が若者の間に表れ始めているようです。また働く女性が増えて、老後を心配するようなことも起こりますが、子育てなどをしないので、そのお金を貯めておいて、老後に備えることもできるという考え方も現れているようです。
この傾向は中国だけでなく、日本でも起こっている現象です。なぜこのような現象が起こるのかを考えてみると、まず第一に経済的な不安定さや価値観の多様化があげられます。特に若者の不正規雇用者の増加や長時間労働の増加などにより、結婚しようとする経済的余裕がなくなってきていることがあげられます。また結婚というものに対する価値観の変化も影響しています。
その昔は結婚して1人前などという考え方が普通でありましたが、今はそれよりも、自分らしい生き方をしようとする考え方が多くなってきています。また女性の社会的進出も増え、仕事を長く続け、自分のキャリアを大切に考える人が多くなったことも影響しているように思います。
子供を産まない最も大きな理由は経済的な問題です。子育ての費用、教育費用がかさみ、自分たちの生活を犠牲にせざるをえず、このような生活が本当に幸せかどうかを冷静に考える傾向も出てきているようです。
不婚不生の傾向を生む社会的な背景などは十分理解しますが、このような考え方に全面的に賛成はできません。結婚イコール自由の束縛と考える考え方はあまりにも単純に思えます。結婚しても制約はありますが、自由もあります。さらにお互いの考え方や知恵を合わせれば、一人ではできないことが二人ならできることは数えられないほどあります。一人の知恵より二人の知恵、一人の人生より二人で生きる人生、プラスになることが必ず多いはずです。また経済的な問題が影響しているといいますが、二人で働いて、二人で稼げば、一人よりもっと充実した豊かな生活ができることは当たり前です。一時的な世の中の風潮や傾向にとらわれず、何千年も続いている人類の歴史を冷静に眺めて、本当の幸せはどこにあるのかをもう一度見極める目が求められている気がします。

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JINSOブライダル 専属カウンセラー 秋山和人(あきやまかずと)
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