2025/09/26
心の満足と結婚がもたらす幸福感
フランスの小説家アンドレ・ジッドは「目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる」と言いました。(『歳を重ねるほど心が若返る名言』保坂隆著、永岡書店より)
この言葉が示すように、私たちは日常の中で本当の幸福に気づかずに過ごしていることが多いのではないでしょうか。
仕事や結婚生活に潜む「当たり前の幸せ」
仕事をしている人は「仕事が辛い」「苦しい」と感じることがあります。しかし、その仕事に就きたくても就けない人から見れば、働けること自体が大きな幸せです。
また、結婚して奥さんに小言を言われて「嫌だな」と思う人もいるでしょう。でも、その小言を言ってくれる相手がいない人から見れば、羨ましいことかもしれません。
人は自分が置かれている状況の「幸福度」に気づきにくい生き物です。一方で、立派な家や十分なお金を持ちながらも、精神的な満足が得られず自ら命を絶ってしまう人もいます。これは物質的な豊かさだけでは心を潤せないことを示しています。
物欲よりも大切な「心の満足」
人間は「あれも欲しい」「これも欲しい」と物欲に駆られます。しかし、物欲には終わりがなく、満たされることはありません。だからこそ「今あるもので満足する」という心構えが必要です。
一方で、人間にとって本当に大切なのは精神的な安定や心の支えです。結婚していない人から見れば、多少うるさい配偶者がいるだけでも羨ましく映ります。なぜなら、親や兄弟以上に自分のことを真剣に心配してくれる存在がいることは、何にも代えがたい安心だからです。
結婚が与える「心の支え」
夫婦は元々は他人ですが、親兄弟以上に支え合い、助け合う関係になります。結婚したからといって必ずしも心が安定するわけではありませんが、喧嘩もあれば癒しもあるのが夫婦の姿です。
また、物欲が満たされなくても、二人で協力しながら生活を築く力が生まれます。人は一生を完全に一人で生きることは難しいもの。だからこそ、無理をせず「心の満足」を実現できる生活を送ることが、最も自然で幸せな生き方なのではないでしょうか。

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JINSOブライダル 専属カウンセラー 秋山和人(あきやまかずと)
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