こんにちは。今日は結婚を表現した有名な言葉について書いてみたいと思います。私がなぜこのテーマを選んだかというと、私はつい最近、結婚相談所をオープンし、多くの結婚をしていない人達に、結婚とはどのようなものかを説明せざるを得なくなったからです。結婚を表現した有名な言葉は沢山ありますが、誰でも知っている有名な言葉がここにあります。

「結婚は鳥カゴのようなものだ。カゴの外の鳥はえさ箱をついばみたくて中に入りたがり、カゴの中の鳥は空を飛びたくて外へ出たがる」（ミッシェル・ド・モンテーニュ、フランスの哲学者、思想家）

「人は判断力の欠如で結婚し、忍耐力の欠如で離婚し、記憶力の欠如で再婚する」（アルマン・サラクルー、フランスの劇作家）（人生を動かす賢者の名言、池田書店）

　鳥カゴのたとえは実に真実をついた素晴しい表現だと思います。しかし、カゴの外の鳥が、えさ箱をついばみたくて中に入りたがるということは、鳥カゴの中の状況が魅力的に見えるということです。つまり、空を飛びエサを探し回らなくても、エサがそこに置いてあり食べられる。これは外の鳥にとっては実に魅力的に見えることでしょう。エサと言っていますが、これはエサに代表される温かい家庭があり、その温かさを外にいる鳥も感じたいと思うと言うことではないでしょうか？一方中の鳥は、空を飛びたくて外へ出たがります。これは結婚したら、鳥カゴにいるような制約が生まれるということです。これも当たり前の事で、二人で生活する場合は当然約束が生まれます。何をしても良いとはなりません。これが鳥カゴの意味です。しかし、一生鳥カゴの中で暮らす訳ではありません。二人で一緒に空を飛ぶことも、お互いが一人で空を飛ぶこともできます。餌も食べられるし、時々空も飛べる、これが結婚だとしたらこんな良いものが他にあるでしょうか？

　次のたとえは多少正しい部分もありますが大半が間違っていると思います。先ず結婚は判断力の欠如でするものではありません。判断力の欠如でする場合もありますが、その場合は離婚となります。忍耐力の欠如で離婚する場合も勿論ありますが、忍耐力を継続したらこの先大変な事態に至るとの判断で離婚するはずです。また再婚は記憶力の欠如ではなく、自分が記憶している内容よりも素晴しい鳥カゴを見つけたから結婚する訳で、単なる記憶力の欠如から再婚するのではありません。（ユーモアは理解しますが）

　昔の人々の物事を短い言葉で端的にとらえる技には感心しますし、またこれに含まれるユーモアも素晴しいと思います。ただし、すべてが本当かどうかはわかりません。