2025/01/07
超独身社会
こんにちは。今日は超独身社会について書いてみたいと思います。以前ある新聞記事を読んで驚いた事があります。日本は年寄りが極めて多い超高齢社会だと言われていますが、一方では独身者が極めて多い超独身社会だとも言われています。(2023年10月16日、はいからエスト参照)その記事によると、2020年時点の65歳以上の高齢者人口は3600万人、すべての独身者は4930万人だそうです。この内訳は、現役独身者が3556万人(72%)、高齢独身者が1374万人(28%)だそうです。この数字を見て先ず驚くことがあります。独身者全体の数はおよそ5000万人であり、日本の人口はドンドン減少していますから、今は1億人以上いますが、やがて1億人程度になるはずですから、日本の人口の半分は独身者とも言えることになります。また高齢独身者が、東京都の人口と同じくらいいると言うことにもなります。
何故こんなに独身者が多いのでしょうか?理由はよく分かりませんが、社会制度の違いもあるような気がします。ヨーロッパなどでは、年頃の娘を持った両親は、家にいて家族と暮らす事を娘には勧めず、反対に早く家を出て独立するよう促すようです。そのような娘は、結婚はしないまでも、パートナーという相手を捜して、一緒に暮らすような方式が一般的です。勿論この延長線上で結婚する場合も多くなります。一方日本では、娘をいつまでも家におき、食事も、身の回りの世話も親がするような家が多い気がします。これは娘にとっては実に快適であり、自分で働いたお金の一部は家に入れますが、残りのお金は自由に使える実に恵まれた生活を送っています。男性も、結婚すればお金もかかるし、責任も重くなり、会社生活だけでも大変であるのに、これ以上苦労を背負い込む事もない、などと考える人も多いようです。
男女ともこのような傾向になっている背景には、実質賃金の上昇が望めないということがあるような気がします。高齢者の独身者にしても年金が増える話はなく、1人で暮らす事も大変なのに、結婚などできるはずはなく、ここでもお金の問題が大きく影響しているようです。年齢にかかわらず、結婚奨励金や結婚した場合の税制の優遇措置など実生活に即反映できる方法を政府は打ち出す時期に来ているのではないでしょうか?
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JINSOブライダル 専属カウンセラー 秋山和人(あきやまかずと)
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