2025/02/14
出光佐三
こんにちは。今日は出光佐三について書いてみたいと思います。最近TVの番組もあまり面白いものが見つからず、困る事があります。そんな時には、アマゾンなどの無料の映画を見ることにしています。何年か前までは、DVDなどをお店に借りに行き、それらを見て楽しんでいましたが、最近はそのような事をする必要もなくなりました。先日見た映画は、出光興産の創業者、出光佐三(いでみつ・さぞう)の物語で「海賊と呼ばれた男」と言う映画でした。一昔前に大ヒットした映画で、私はこの映画を6、7年前に劇場で見て大興奮し、つい最近もまた自宅で見ましたが、やはり心に残るシーンが多く、再び興奮しました。
出光佐三は小さな油売りの会社から、今は出光興産として、売上3兆円の大会社になりましたが、その元を作った人です。この会社の主義は、ウイキペデイアによれば、次の5つだそうです。
①人間尊重
②大家族主義
③独立自治
④黄金の奴隷になるな
⑤生産者より消費者
映画の中には全体に流れている暖かさのようなものを感じますが、それはこの人間尊重と言う考え方が言葉を変え、シーンを変え、表現を変え、随所に現れているからではなかろうかと感じました。人間尊重も、大家族主義も私は同じことを言っているような気がします。私流に表現すれば、誰に対しても家族を思うような優しい気持で接する事が必要だと言うことのような気がします。映画の中には、どんなに会社が困っても決して首を切らないと言う主義が貫かれています。佐三は映画の中では店主と呼ばれていましたが、その店主は、従業員の首は切らぬが、最期にどうにもならない場合は、乞食になれば良いと言っていました。この映画には、男の私でも泣けるシーンが沢山あります。彼は兄の紹介で嫁をもらいますが、その嫁には子供ができない。そこで佐三が海外出張している間にその嫁は追い出されてしまう。そのことに対して、佐三は烈火のごとく怒るが、兄から、嫁が書いた手紙を渡される。そこには、今回の結婚は失敗であったと書かれていました。その理由は、夫は仕事に没頭し、一緒に過す時間も無く、寂しい思いをしたと書かれていました。子供ができれば、その寂しさも紛れると思っていたが、それも叶わず、自分は諦めて実家に帰るしかないと言うようなことが書かれていました。それを嫁が本当の気持として書いたものか、あるいは兄たちに説得されて書いたものかは、映画の中では明確ではありませんでした。その別れた妻は、佐三より早く亡くなりましたが、映画の最期の方で、佐三が96歳まで生きて亡くなる直前に、元妻、ゆきの親戚の女性が現れて、是非見て欲しいと言って、一冊のスクラップブックを佐三に渡すシーンがあります。古びたスクラップブックには、佐三が活躍する様々なシーンの新聞の切り抜きがファイルされていました。自分をいつも思っていてくれたゆきを思い出し、更に後悔の念が蘇るシーンがあります。私は涙が止らず、どんなに拭いてもどうすることもできませんでした。これは佐三の人間としての素晴らしさに元妻が応えたものではなかろうかと思いました。私は素晴しい人間性は、それが必ず人の心を動かし、それはきっと大きな成果や感動を呼ぶ結果につながるということを改めてこの映画から学びました。
まだ見ていない方は是非見ていただきたいと思います。また佐三の従業員、妻を思う気持ちの温かさに触れていただきたいと思います。

JINSOブライダル 専属カウンセラー 秋山和人(あきやまかずと)
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