2025/03/28
見合いとザイオンス効果
こんにちは。今日は見合いとザイオンス効果について書いてみたいと思います。「ザイオンス効果」という言葉をご存じでしょうか?聞きなれない言葉かもしれませんが、これはアメリカの心理学者ロバート・ザイオンスという人によって提唱された心理効果で「単純接触効果」と言われるものです。簡単に言えば人は繰り返し接触する人に対しては好意を抱きやすくなるという現象を言います。
この効果は恋愛において大変重要な役割を果たします。皆さんはこんな経験はありませんか?同じクラスや部活などで頻繁に顔を合わせているうちに、最初は何とも思っていなかった相手に次第に好意を抱くようになるという経験。これが典型的なザイオンス効果です。
人間の脳は、知っているものや見慣れているものには安心感を抱く傾向があります。初対面の人には警戒心が働き、受け入れようとしない傾向があります。繰り返し顔を合わせることで警戒心は薄れ、その結果、好意や親しみに変わっていくようです。
恋愛にこの効果を活用できないでしょうか?まずは接触の頻度を増やすことが必要です。顔を覚えてもらう。存在に慣れてもらう。顔を合わせることが自然なことになる。という状態から自然な会話やより深い意思確認などへと発展していきます。
さてこのザイオンス効果と見合いの関係を考えてみましょう。見合いの場合は相手の年齢、収入、学歴、家族構成などの一般的な条件が重視されます。従って、特別の場合を除いて、最初から恋愛感情が芽生える場合は少ないと思います。しかしここで重要なことは、ザイオンス効果です。つまり、接触の回数が増えることで相手への好感が高まるという心理現象です。お見合いの後に何度かデートをすることによって、相手の人柄や雰囲気に慣れ、次第に親しみや安心感を抱くようになります。これはザイオンス効果によるもので、更に発展すると、この人と一緒にいると安心感があるとか、居心地が良いとか思えるようになり、無意識のうちに好意を抱くようになるものです。
お見合いというものを一部の人は勘違いしているかもしれませんが、最初の見合いの印象だけで決まるものではなく、見合い後に何度か会ってみて関係を育てることが重要だと言うことです。ここで1件だけ注意事項があります。ザイオンス効果は「好印象」が前提であり、最初の印象が悪い場合は、いくら会う機会を増やしても、悪い印象がさらに増えるだけになりますから注意してください。

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