2025/09/29
何のために働くのか、そして結婚するのか
こんにちは。今日は「何のために働くのか」というテーマについて考えてみたいと思います。
先日読んだ『ウサギでもわかる経済学』(長瀬勝彦著、PHP文庫)にこんな話がありました。ある先進国のビジネスマンが休暇で南の島を訪れたとき、そこにいた現地人は働かず、お腹が減ればその辺のバナナをもいで食べているだけでした。ビジネスマンは言います。
「君はもっと働かなければいけないよ。」
現地人が答えました。
「そんなに働いてどうするのか?」
「一生懸命働けば収入が増えるじゃないか。」
「収入が増えてどうするんだ?」
「お金を貯めて、バカンスをとって、南の島でゆっくりくつろぐのさ。」
「それなら今と同じだよ。」
一見、現地人の方が理にかなっているようにも見えます。しかし私たちは本当に「南の島でのんびりする」ためだけに働いているのでしょうか。
働くことの本質
多くの人にとって、働くことは「誰かの役に立っている」という自覚を得る行為だと思います。
そのために日々努力し、自分が少しでも成長できたと感じられる喜び。それこそが、単なる休暇以上の幸福を与えてくれるのではないでしょうか。
定年を迎えて時間に余裕ができても、虚しさや寂しさを感じる人が多いのは、「誰かの役に立っている」という実感を失ってしまうからかもしれません。
結婚と働くことの共通点
この「誰かのために役立つ」という感覚は、結婚にも通じています。
夫は妻のために、妻は夫のために生きる。お互いの喜ぶ顔を見て、自分の幸せを感じる。
結婚とは、相手の幸せを通して自分の幸せを見つける営みなのだと思います。
もし金銭的な豊かさだけが幸せならば、結婚は不要です。合理的に一人で生活する方が効率的だからです。しかしそれは、先ほどの「お金を貯めて南の島で過ごすことが最高の幸せ」という考えと同じで、どこか物足りないのではないでしょうか。
幸せとは何か
私自身、年齢を重ね自由な時間は増えましたが、それが「最高の幸せ」だとは思えません。むしろ常にどこか満たされない感覚が残ります。
きっとそれは、
- 誰かのためになっているか
- 組織や社会のために役立っているか
- 自分が価値ある存在として認められているか
こうした問いに対する答えが、人間の本当の幸せを形作っているのではないでしょうか。
結論
「何のために働くのか」。それは単にお金を稼ぐためではなく、誰かの幸せに貢献するため。
そして「なぜ結婚するのか」。それもまた、自分の幸せを相手の喜びの中に見いだすため。
働くことと結婚は、とても似ています。人は「誰かのために生きる」ことでこそ、最も大きな幸せを感じられるのだと思います。
婚活においても、条件だけでなく『相手のために生きたいと思えるか』が大切です。

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JINSOブライダル 専属カウンセラー 秋山和人(あきやまかずと)
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